ニュース・リリース
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2013年5月17日
FBGセンサ・モニタ(FBG-IS)の最大計測周期が5kHzに大幅アップ

光ファイバー・ヘルスモニタリング・システム(FBG-IS)に使用しているFBGセンサ・モニタAWE-CCDのソフトウェアが64bit Windows OSに対応し、
最大計測周期が5kHzに大幅アップしました。
100BASEのEthernetインターフェースを備えています。
これに伴い、各種動的測定など応用範囲が大幅に広がりました。
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2012年1月6日
MEMS光スイッチの販売開始

当社が開発して参りました光センサーを活用した計測システムにおいて、重要な役割を果たして来た、実績豊富なスイスSercalo社のMEMS光スイッチの取り扱いを開始しました。
MEMS光スイッチは、理論上消耗しない信頼性の高い光スイッチですので、安心してご使用頂けます。
また、光スイッチを使用したアプリケーションの製作も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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2011年11月24日
構造物の長期モニタリングについて

最近、問い合わせが増えております『光学ストランドによる構造物のモニタリングシステム(Optical Strand Monitoring System :OSMOS)』
とFBG-IS(Fiber Bragg Grating Interogation System)方式の違いと特徴について解説致します。
OSMOSとは、光ファイバーを捩って引っ張ると、マイクロベンディングにより光が漏れ、反射して戻ってくる光量が変化します。
この戻ってくる光強度を測定することにより歪を計るのがOSMOSの測定原理です。
測定機器として光パワーメーターのみで計測できますので、測定点数が4点程度以下の小さなシステムであればFBG-ISより安価になります。
しかし、ご存知の通り、光強度は光ファイバーの曲がりやコネクタの状態により簡単に変化してしまいます。
このため、短期的には正確に測れたとしても、経時的な変化や定期的なメンテナンスによりライン全体の損失が変化し、
光強度に変化が生じるため、長期的に信頼できないシステムであることは測定原理から考えれば明らかでしょう。
また、ベンディングによる集中応力の発生により光ファイバーの寿命にも問題が発生するでしょう。
センサーの寿命予測
で示した通り、長期的に光ファイバーで応力測定を行う場合にはワイブル分布による寿命予測が欠かせません。
しかし、光ファイバーを捩るOSMOSでは、光ファイバーの曲げ応力が発生するため、光ファイバーの寿命はかなり短くなってしまうでしょう。
ただ、OSMOS方式は未だに生き残っています。
これは、ヨーロッパで既に30億円以上の補助金をかけて開発したため、なかなか捨てられないという現実があるようです。
一方、FBG方式では、光路に設けたFBGセンサーに力を加えると、反射する波長が変化するという現象を利用しています。
この波長の変化を計測することにより歪を計るのがFBG方式の原理です。
FBG方式で数十年単位の長期モニタリングを行う場合にもいくつかの注意点があります。
第一点目は前述のセンサーの寿命です。使用目的に応じて、10年、50年あるいは100年耐えられる設計にしなければなりません。
第二点目は、計測器の波長シフト(波長のズレ)の問題です。
FBG方式では反射波の波長を計測することにより応力や温度を測定します。
しかし、どんな計測器でも長期間使用すれば波長シフトが発生します。
弊社が取り扱っているAOS社のFBG-ISでは、温度コントロールされた基準FBGを機器に内蔵し、
常にこのFBGとの波長のズレを補正していますので、どんなに長期間使用しても波長シフトは発生しません。
詳しくはお問い合わせ下さい。
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2011年2月3日
廉価版FBG計測器の発売開始

サンプリング周期が低周期(1Hzあるいは100Hz程度)の比較的安価なFBG計測器をお探しの方に朗報です。
ヨーロッパの土木・建築分野で実績のあるFBG計測器の取り扱いを開始致します。
サンプリング周期が700Hz以上の汎用FBG計測器の半値程度の価格でご提供が可能です。
詳しくはお問い合わせ下さい。
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2011年1月21日
ボルト固定FBGセンサーの発売開始

ポリイミドコート光ファイバーを使用すればひずみ測定用センサー施工は比較的容易になりますが、それでも接着剤の選定や接着作業は結構大変です。
また、不適切な接着剤の使用や接着後の硬化が不十分という理由で、正確なひずみが計測できないという例は結構あります。
弊社ではそんな要望にお応えして、ポリイミドコート光ファイバーに描画したポリイミド再コートFBG(あるいはFBGアレイ)をボルトに固定てご提供させて頂きます。
金具に固定するだけで、容易に精度良くひずみを測定することが可能になります。
詳しくは、
ポリイミド再コートFBGセンサーをご覧ください。
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2009年11月28日
FBG Board Version6の発売開始
昨年の Board Version5に引き続き、CCDタイプの新Board Version6が開発されました。
量産タイプのCCDを用いていますので、
従来より割安価格で500Hz以上のモニタリングが可能になりました。
このタイプの第一号機が日本の国立大学で医療分野の研究開発に活用されています。
3.2GHzのPentium4を使用して、弊社でテストしたところ、800Hzのサンプリング速度が確認できました 。
このボード自体の最小積分時間は0.3msですので、
高速なCPUを使用し、かつ強力なLEDを使用すれば、1kHz程度の測定も可能になるでしょう。
なお、強力なLED(標準品の15倍の強度)はロシア製を用いており、若干価格が高くなり、納期もかかりますので、
ご注文の際にご確認下さい。
高精度な計測方法(これが標準モード)では、波形をPCに取り込み、FBG反射波形の重力中心を求めていますので、
CPUの性能により計測速度が異なります。
しかし、このボードには高速に信号のピークを求めるモードが付属しており、
これを使用すれば5kHz以上の計測が可能になるとか。
ただし、製造元のAOS社(ドイツ)もこれからテストする段階です。また、波長幅50nmを512ピクセルの解像度でのピーク検出ですから、
このモードの精度は100pm程度に落ちるでしょう(標準モードの精度は5pm)。
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2008年10月1日
FBG Board Version5の発売開始
CCDタイプの新ボードが開発されました。
量産タイプのCCDを用いていますので、従来より割安価格で200Hz以上のモニタリングが可能になりました。
お求めやすくなったことにより、私立大学や研究機関で積極的に活用されて始めています。
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2005年9月1日
光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムの販売開始
近年、橋梁、道路あるいは各種プラントといった構造物の保守管理手法のあり方が問われています。
従来、構造物の保守管理は、主に検査という方法が取られてきました。
しかしながら、構造物の老朽化や阪神淡路大震災に代表される災害の経験から、
従来の保守管理手法の限界が露呈されつつあり、検査ではなく監視による構造物の保守管理、
即ち構造物のヘルスモニタリングへの要求が高まっています。
当社では、長期間に渡り高精度かつ経済的に構造物をヘルスモニタリングするため、
AOS社(ドイツ)と提携し、光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムの普及を促進することにしました。
AOS社のシステムは、光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムの中では最も実用的であるFBG方式(脚注参照)
を採用しています。また、同社は1995年から約10年に渡りFBGの開発・生産を行っており、
FBG自体のみならずシステム全体の品質・信頼性およびコスト・パフォーマンスには特筆すべきものがあります。
FBG方式による光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムには、
従来の電気方式のモニタリング・システムには無い下記の特徴があり、
新たな計測技術として国内外で広く注目を集めています。
- 電磁波や放射能の影響を受けないため悪環境下でのモニタリングに適している。
- 1本の光ファイバーで数km~数十kmに渡る範囲の多点計測が可能である。
- センサ部が長期安定性に優れた光ファイバーであるため信頼性が高い。
その中でも、AOS社の光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムには下記の通り優れた特徴があり、
ヨーロッパ・アジアにおいて、豊富な納入実績があります。
- 測定精度が測定レンジの2/10,000と高精度(分解能は1/10,000)。
- 1チャンネル(1本の光ファイバー)当たりのFBG数は64個まで対応可能。
- スキャン周期は5kHzまで対応可能。
- 高速・高信頼性MEMSスイッチにより最大8チャンネルまで拡張可能。
- 自動校正機能により長期信頼性を維持することが可能。
- 操作性に優れたパソコン専用ソフトウェアを提供可能。
- 外部インターフェースとしてEthernet, RS232C, USB, アナログ出力から選択可能。
- 用途に合わせフィールドタイプ,標準タイプ,PC内臓独立タイプから選択可能。
- 光源、FBGセンサ共に800nm~1610nmの波長範囲で対応可能。
詳細は当社ホームページ
https://www.neoluxinc.com/
をご参照下さい。
(脚注)
代表的な光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムとしては下記の方式がある。
- FBG(Fiber Bragg Grating)方式:光ファイバーに設けた周期構造(FBG)が力や温度で伸縮する現象を利用したもので、
反射光の波長シフト量を計測する方法。高精度である上、動的計測や多点計測が可能であるため、
様々な応用が可能である。
- BOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometer)方式:
ブリルアン後方散乱光がひずみにより波長シフトを起こすという現象を利用したもので、
パルス反射光の波長シフトと伝播時間を計測する方法。
FBGのように光ファイバーに特殊な加工が不要であるという利点はあるが、距離分解能・ひずみ分解能共に低いため、
用途が限定される。
- SOFO(Surveillance d'Ouvrages par Fiber Optiques)方式:
2点間のひずみにより伸縮する光ファイバーと伸縮しない光ファイバーの光路差の変化を計測する方法。
ひずみ分解能がやや低く、原理上多点計測ができない。また測定装置も高価である。
お問い合わせ
有限会社ネオラクス
03-6421-8981
info@neoluxinc.com
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