ニュース・リリース
2005年9月1日
光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムの販売開始
近年、橋梁、道路あるいは各種プラントといった構造物の保守管理手法のあり方が問われています。
従来、構造物の保守管理は、主に検査という方法が取られてきました。
しかしながら、構造物の老朽化や阪神淡路大震災に代表される災害の経験から、
従来の保守管理手法の限界が露呈されつつあり、検査ではなく監視による構造物の保守管理、
即ち構造物のヘルスモニタリングへの要求が高まっています。
当社では、長期間に渡り高精度かつ経済的に構造物をヘルスモニタリングするため、
AOS社(ドイツ)と提携し、光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムの普及を促進することにしました。
AOS社のシステムは、光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムの中では最も実用的である
FBG方式(脚注参照)
を採用しています。また、同社は1995年から約10年に渡りFBGの開発・生産を行っており、
FBG自体のみならずシステム全体の品質・信頼性およびコスト・パフォーマンスには特筆すべきものがあります。
FBG方式による光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムには、
従来の電気方式のモニタリング・システムには無い下記の特徴があり、
新たな計測技術として国内外で広く注目を集めています。
- 電磁波や放射能の影響を受けないため悪環境下でのモニタリングに適している。
- 1本の光ファイバーで数km〜数十kmに渡る範囲の多点計測が可能である。
- センサ部が長期安定性に優れた光ファイバーであるため信頼性が高い。
その中でも、AOS社の光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムには下記の通り優れた特徴があり、
ヨーロッパ・アジアにおいて、豊富な納入実績があります。
- 測定精度が測定レンジの2/10,000と高精度(分解能は1/10,000)。
- 1チャンネル(1本の光ファイバー)当たりのFBG数は64個まで対応可能。
- スキャン周期は5kHzまで対応可能。
- 高速・高信頼性MEMSスイッチにより最大8チャンネルまで拡張可能。
- 自動校正機能により長期信頼性を維持することが可能。
- 操作性に優れたパソコン専用ソフトウェアを提供可能。
- 外部インターフェースとしてEthernet, RS232C, USB, アナログ出力から選択可能。
- 用途に合わせフィールドタイプ,標準タイプ,PC内臓独立タイプから選択可能。
- 光源、FBGセンサ共に800nm〜1610nmの波長範囲で対応可能。
詳細は当社ホームページ
http://www.neoluxinc.com
をご参照下さい。
(脚注)
代表的な光ファイバー・ヘルスモニタリング・システムとしては下記の方式がある。
- FBG(Fiber Bragg Grating)方式:光ファイバーに設けた周期構造(FBG)が力や温度で伸縮する現象を利用したもので、
反射光の波長シフト量を計測する方法。高精度である上、動的計測や多点計測が可能であるため、
様々な応用が可能である。
- BOTDR(Brillouin Optical Time Domain Reflectometer)方式:
ブリルアン後方散乱光がひずみにより波長シフトを起こすという現象を利用したもので、
パルス反射光の波長シフトと伝播時間を計測する方法。
FBGのように光ファイバーに特殊な加工が不要であるという利点はあるが、距離分解能・ひずみ分解能共に低いため、
用途が限定される。
- SOFO(Surveillance d'Ouvrages par Fiber Optiques)方式:
2点間のひずみにより伸縮する光ファイバーと伸縮しない光ファイバーの光路差の変化を計測する方法。
ひずみ分解能がやや低く、原理上多点計測ができない。また測定装置も高価である。
お問い合わせ
有限会社ネオラクス
0436-66-0920
kawamoto@neoluxinc.com